エアジェットなど主要織機を現場目線で解説
織物は「織機」という機械で作られます。
織機の役割はとても単純です。
横糸(緯糸)を布の幅方向に通すこと
しかしその方法は織機の種類によって大きく異なります。
現在、世界で使われている主な織機は次の5種類です。
| 織機 | 特徴 |
|---|---|
| シャトル織機 | 昔からある織機 |
| レピア織機 | 汎用性が高い |
| エアジェット織機 | 高速 |
| ウォータージェット織機 | 合繊向け |
| グリッパー織機 | 厚物向け |
この記事では、繊維業界に入った人がまず理解すべき
織機の仕組みと違いを解説します。
1 織機の基本構造
織機はどの種類でも基本構造は同じです。
必要な動きは3つあります。
| 動作 | 役割 |
|---|---|
| 開口 | 経糸を上下に分ける |
| よこ入れ | 緯糸を通す |
| おさ打ち | 糸を詰める |
図解① 織機の動き
①開口
↑ ↑ ↑ ↑
↓ ↓ ↓ ↓
②緯糸挿入
→→→→→
③おさ打ち
┃┃┃┃┃
この3つの動作を高速で繰り返して布を作ります。
2 シャトル織機
最も古い織機
シャトル織機は、昔から使われてきた織機です。
横糸を入れるときに
シャトルという部品を飛ばします。
図解② シャトル織機
経糸
││││││
シャトル
→→→→→
シャトルの中には
ボビン糸が入っています。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 速度 | 遅い |
| 耳 | セルビッジ |
| 騒音 | 大きい |
主な用途
- デニム
- 帆布
- 高級織物
3 レピア織機
レピア織機は現在も多く使われています。
レピアとは
糸を運ぶ棒のことです。
図解③ レピア織機
経糸
│││││
レピア
→→→→
←←←←
左右から棒が出て
糸を受け渡します。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 汎用性 | 高い |
| 多色織物 | 可能 |
| 速度 | 中速 |
主な用途
- インテリア
- ジャカード
- 高級織物
4 エアジェット織機
現在、最も生産量が多い織機です。
緯糸を入れる方法は
圧縮空気です。
空気の力で糸を飛ばします。
図解④ エアジェット織機
ノズル
→→→→→→
緯糸
======
空気で糸を一気に通します。
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 速度 | 非常に速い |
| 生産性 | 高い |
| 用途 | 量産品 |
主な用途
- シャツ生地
- ポリエステル織物
- 量産衣料
なぜ高速なのか
理由は3つあります。
1
シャトルが不要
2
軽い糸を使用
3
空気で搬送
そのため
1分で1000回以上織る機械もあります。
5 ウォータージェット織機
ウォータージェット織機は
水の力で糸を飛ばします。
図解⑤ ウォータージェット
水流
~~~~~~~→
緯糸
========
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 速度 | 速い |
| 用途 | 合成繊維 |
| 条件 | 撥水糸のみ |
主な用途
- ポリエステルタフタ
- 裏地
- 薄地織物
6 グリッパー織機
厚物や工業用途で使われます。
金属の爪で糸を掴みます。
図解⑥ グリッパー
爪
→→→
糸
====
特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 厚物対応 | 強い |
| 速度 | 遅い |
| 用途 | 産業資材 |
7 織機の違いまとめ
| 織機 | 特徴 |
|---|---|
| シャトル | 伝統的 |
| レピア | 汎用性 |
| エアジェット | 高速 |
| ウォータージェット | 合繊 |
| グリッパー | 厚物 |
まとめ
織物を作る機械は
緯糸をどう入れるかで種類が分かれます。
主流は
- エアジェット織機
- レピア織機
です。
繊維業界では
織機を理解すると布の特徴が分かる
ようになります。
例えば
- デニム → シャトル
- ポリエステル → エアジェット
というように
生地と機械は密接に関係しています。


コメント