目付・重量・長さ・幅 万能計算ツール
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重量(kg)= 目付(g/㎡)× 幅(m)× 長さ(m)÷ 1000
実際の不織布を測定して目付を計算してみる
計算式だけでは実際の不織布の目付がどのように求められるのか分かりにくいため、 Fiber Studioでは実物のPETスパンボンド不織布を切り出し、重量を測定して目付を算出しました。
今回使用したのは、公称目付30g/㎡のPETスパンボンド不織布です。 10cm×10cmの試料を用意し、電子秤で重量を測定しました。
測定条件
| 素材 | PET(ポリエステル)スパンボンド不織布 |
|---|---|
| 公称目付 | 30g/㎡ |
| 試料サイズ | 10cm × 10cm |
| 試料面積 | 0.01㎡ |
| 実測重量 | 0.27g |
| 使用した秤 | A&D EK-600H(表示分解能 0.01g) |
10cm×10cmの試料を実際に計量
試料を電子秤に載せて測定したところ、重量は0.27gでした。 今回使用した秤はA&D EK-600Hで、表示分解能は0.01gです。
実測重量から目付を計算する
目付は「試料の重量 ÷ 試料の面積」で求められます。
今回の試料は10cm×10cmなので、面積は次のようになります。
10cm × 10cm = 100cm² = 0.01㎡
したがって、実測した0.27gを0.01㎡で割ります。
0.27g ÷ 0.01㎡ = 27g/㎡
今回切り出した試料から算出した目付は、 27g/㎡となりました。
公称30g/㎡に対して実測値は27g/㎡
この材料の公称目付は30g/㎡ですが、今回の10cm×10cmの試料から算出した値は27g/㎡でした。
公称値との差率を計算すると、
(27 − 30)÷ 30 × 100 = −10%
となります。
つまり今回測定した箇所では、 公称30g/㎡に対して10%低い結果となりました。
| 公称目付 | 30g/㎡ |
|---|---|
| 実測重量 | 0.27g |
| 算出目付 | 27g/㎡ |
| 公称値との差 | −3g/㎡ |
| 差率 | −10% |
不織布は公称目付と完全に一致するとは限らない
「30g/㎡」と表示されている不織布でも、材料のすべての場所が正確に30g/㎡になるとは限りません。 不織布は繊維をウェブ状に形成して製造するため、幅方向や流れ方向、切り出す位置などによって重量にばらつきが生じることがあります。
また、今回のように10cm×10cmという比較的小さな試料から目付を換算する場合、 0.01gの重量差でも換算後の目付には1g/㎡の差として表れます。
そのため、より代表性の高い値を確認したい場合は、 1か所だけではなく複数箇所から同じ面積の試料を採取し、 それぞれを測定して平均値を見る方法が適しています。
今回の27g/㎡という結果も、 「この製品全体が27g/㎡だった」という意味ではなく、 今回切り出して測定した1試料の結果です。
厚みも実物で測定
目付とあわせて、同じPETスパンボンドの厚みも実際に測定しました。 厚み測定にはPeacock(尾崎製作所)のダイヤルゲージを使用しています。
不織布では、目付が同じであっても厚みが同じになるとは限りません。 繊維の太さ、ウェブの構造、接着方法、圧縮状態などによって厚みは変わります。
そのため、材料を比較するときは「30g/㎡だから厚さもこの程度」と判断するのではなく、 目付と厚みを別々の物性として確認することが重要です。
今回の実測から分かること
- 公称30g/㎡のPETスパンボンドでも、切り出した箇所によって実測値は変わる
- 10cm×10cm・0.27gの試料では27g/㎡と算出された
- 今回の測定値は公称30g/㎡より10%低かった
- 1試料の測定結果だけでロール全体の目付を判断することはできない
- 目付と厚みは別の物性であり、両方を確認する必要がある
目付計算ツールを使用する際も、公称値だけでなく実際に切り出した試料の重量を測定すると、 手元の材料がどの程度の目付なのかを確認できます。


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